今日は、ゲーム理論を学ぶ目的について書きます。
そもそも、何のためにゲーム理論を学ぶのか。
どのような状態を目指すためにゲーム理論を学ぶのか。
『ゼミナール ゲーム理論入門』では、ゲーム理論を習得し使えるようになることを目指して、次のことが書かれています。
- 日常生活やビジネスの場に応用できる戦略的思考方法として使える
- 経営戦略を考える際や政策決定を分析するためのツール として使える
- 多くの学問分野(経済学・経営学、社会学・政治学など)の理論や研究で、これらの分野をより理解できるようになる
『入門 ゲーム理論と情報の経済学』では、何のためにゲーム理論を学ぶのかについて、次の内容が書かれています。
- 実際にゲームの状況に直面したとき、冷静でより良い選択を取れる
- 何が自分の利得に影響を与えるか分かることで、自分が有利となる手を事前に打てる
- 自分が契約や制度といったルールを作るときに役立つ
ゲーム理論とは、競争や協調を理解するための助けとなるツールと見なせます。
これは対立や競争になったときに、自分だけが勝って相手を出し抜けるためにどうするかといったことでは必ずしもありません。
相手を協力をして、利得を得ることも当然起こり得るからです。
ここで気をつけたいのが、相手の行動を間違いなく予測したり、必ず成功するといったことを保証する無敵のツールではないということも付け加えておきます。
ゲーム理論を学ぶ最大のメリットは、意思や戦略を決定する際に、経験や勘といったものに頼るだけでなく、冷静で合理的な思考をする良い訓練になるということだと思います。
今日はこの辺で