ビジネスマンの皆さまへ捧げる読書日記

私が読んだ本のなかで役に立ちそうなものを紹介します

「『思考の生活習慣病』克服法」を読んで

著者は、コンサルタントをされている方です。

それでは早速紹介します。

 


評価者の思考の歪み

  • 自分と似ている・・・価値観、興味、嗜好を共有している人を高く評価する。あるいは、自分に似ていないと低く評価する
  • 過当評価・・・従業員をおだてたり動機付けたりするために、過当に評価する。個人対立を好まないマネージャー・リーダーに特にこの傾向がある
  • 否定的傾向・・・「誰も完全ではない」の信念に基づき高い評価を拒んでしまう。マネージャー・リーダーが焦って評価しているときにこの傾向が強い
  • ハロー効果・・・ひとつの好ましい、あるいは好ましからぬ要因により、その他の要因の評価が過度に影響される
  • 直近バイアス・・・期間全体に対する評価ではなく直近のある出来事により高く、あるいは低く評価する
  • ステレオタイプ化・・・グループを一般化する。個人の違いを認識しない。
  • 比較効果・・・比較する。最後に評価した個人と比較してしまう
  • 平均志向・・・極端な位置付けを避けるために、対象となる人をスケールの中心に置いてしまう。当たり障りのないやり方
  • 情報不足・・・判断をサポートするに足りない情報の不足

 

メタ思考をつける

信念を持つことは重要である。「思い入れ」を持っていても、「思い込まない」習慣を身につける。そのためには「メタ思考」のくせをつける。

我々の思考力は、感情や思惑、意思と同居している。感情や意欲は思考力に影響を与えるので、自分の考えを突き放して眺め、自分の嗜好活動をモニタリングする。これをメタ思考とかメタ認知という。
自分に次の質問を投げかける。

  • 自分は今、感情に振り回されていないか
  • 好き、嫌いだけで判断していないか
  • 結論ありきになっていないか
  • もとになる前提の妥当性はあるのか
  • 論理的に組み立てているだろうか
  • 固定的なステレオタイプにとらわれていないか
  • 一般化していないだろうか
  • 自分が信じている原因の他に要因はないだろうか

決めつける前に自分の思考プロセスを点検することが重要である。

 

思考の偏りを修正するために勧められるのが、「自分が行っていることを、素人にもわかりやすく説明する練習」。他に、その説明を聴きながら、違う分野のことを理解する練習をする。

「こんなことも知らないで」と思いたくなる誘惑に引きづられないようにしながら、根気よく説明する訓練を積むと、専門領域の壁も低くなる

 

思考を活性化する7つの基礎習慣を実践

1. 頭の初期設定を変える習慣

思考力に限界はない=考え抜けば答えは出る
簡単に諦めず、答えが出ないのはまだ考え抜いていないからだ。だから考え抜く。そうやって考え抜くと思考力が活性化され、その結果思考力が強化される、という好循環が生まれる。

2. 一問一答の呪縛を解く習慣
一問10答、一問100答、正解は一つではない

3. 両面思考の習慣

両面をみる。同じ物事のプラスとマイナスを洗い出す

4. 言葉を研ぎ澄ます習慣

言葉の独り連想ゲーム、ことばの置き換え、ことばの因数分解を行う
カタカナを漢字へ、漢字をひらがなへ

5. 思考を柔軟にする習慣

思考モードのシフト、スピードとしつこさ、拡散と絞り込み、抽象と具体性を意識的に選択する。
3秒で答える意識をもつ。しつこく考える。
抽象のはしごを低いレベル(具体性の高いレベル)に降りる、物事を整理する作業の時は抽象度をあげる。

6. 見えない問題を考える習慣

いつも心に氷山を、現象だけでなく、水面下にある問題を探る3つの質問

  • なぜ?
  • それがどうした?ポイントはなに?
  • もし、〜なら?

7. 自己認知力を高める習慣

汝自信を知れ 自分の思考のわく、色眼鏡を自覚せよ

 

恐怖心を取り除く方法

予想できる最悪の事態を分析すること。それによって、許容範囲か否かを判定でき、恐怖心に対処できる。加えて、「それがどうした?」と自分に突っ込む。

 

価値判断をするとき

「いい」「悪い」「正しい」「間違い」「好き」「嫌い」というような言葉に注意する。それが出てきたときは、判断を一度保留して、じっくり観察するという習慣を身につける。

 

行動を変えるには

下記のモデルに当てはめて考える

「行動を取る」ことによる”痛み”(A)

「行動を取る」ことによる”喜び”(B)

「行動を取らない」ことよる”痛み”(C)

「行動を取らない」ことによる”喜び”(D)

A + D > B + C → 行動を取らない

B + C > A + D → 行動をとる

 

会議を思考活性化の場にするチェックリスト

会議の事前準備

  • 会議の目的はメンバー間で共有されているか
  • 会議の成果物(アウトプット)はメンバー間で共有されているか
  • 参加者は会議の目的やアウトプットを考えて構成されているか
  • アウトプットに対して会議の時間は適切であるか
  • 会議の役割分担は明確である
  • 議論に必要な情報は用意されているか
  • 議論に集中できる環境は整えられているか

思考力

  • 議論を行うための前提は噛み合っているか
  • 多面的にものごとを見る努力をしているか
  • 筋道のわかりやすい話し方をしているか
  • 問題を構造的に取られているか
  • 言葉の一人歩きや空理空論は見られないか
  • 詭弁に流されることがないか
  • 「なぜ?」は「だからなんなの?」を聞ける土壌はあるか

対人力

  • 声を荒げたり、威嚇する参加者はいないか
  • 他の参加者の意見を聞いているか
  • 意見対立を恐る傾向はないか
  • 「あなたに言われたくない」「10年早いよ」などの強弁を使う人はいないか
  • 「とりあえず」「なんとなく」「一応」など、感覚的に議論を進める傾向はないか
  • 発言が特定の人に偏らないか
  • 役職、年次を意識する傾向はないか

プロセス

  • 意見が別れたときに、納得するまとめ方をしているか
  • 意思決定の基準は明確であるか
  • 議論が広がりすぎる場合は、その範囲を修正することがあるか
  • 意見交換について、ホワイトボードなどに書き留める習慣があるか
  • 反論をする場合、代案を提示することがあるか
  • 議論の拡散と絞り込みは効果的に行なっているか
  • 結論に対してのコミットメントは高いか

 

 

考えるプロが明かす「思考の生活習慣病」克服法

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