ビジネスマンの皆さまへ捧げる読書日記

私が読んだ本のなかで役に立ちそうなものを紹介します

「0ベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる」を読んで

「ヤバい経済学」で有名なスティーヴン・レヴィット氏とスティーヴン・ダブナー氏の共著です。

それでは早速ご紹介します。

 

問題を解決するには道徳のコンパスをしまう

問題を道徳的に正しいか誤っているかにとらわれると、本質を見失うことが多い。

道徳のコンパスのせいで、答えを全てわかっていて、善と悪がはっきり線引きされていると思い込んでしまう。最悪なことに、その問題について知るべきことは全部知っていると思い込んで、それ以上学ぼうとしなくなるのだ。

 

組織では担当者の本能的な直感と道徳のコンパスと前任者のやり方を混ぜ合わせたものを元に、決定が下されることが多い。

 

大きい問いを立てるよりも小さな問いを立てる方がよい

  1. 小さい問いは、小さいだけあって、目を向けたり調べたりする人が少ない。誰も手をつけていないまっさらの分野には、学習のタネがたくさん転がっている
  2. 大きな問題は大抵、こんがらがった小さな問題がぎっしり詰まったものだから、大きな問題の小さなかけらに取り組んだ方が、問題を一気に解決しようとしてもあてもなく格闘するよりも大きく前進できる
  3. 何かを変えようとするのは常に難しいが、大きな問題より小さな問題について変化を促す方がずっと簡単だ
  4. 大きく考えるのはそもそも正確さを欠く行為だし、当てずっぽうってこともある。小さく考えるのはその分メリットも小さいが、少なくとも確かな証拠をよりどころにしていられる。

 

インセンティブを考える

自分の道徳のコンパスに照らして効果がありそうなインセンティブを探すことにとらわれず、本当に効果があるインセンティブを突き止めることが大切だ。重要なのは、模範的な人間の理想的な行動よりも、生身の人間が現実にどう行動するかを考えることだ。生身の人間は予想外の行動に出ることが多い。

 

インセンティブが逆効果を生む原因

  1. どんな利口な個人や政府も、インセンティブ制度の裏をかこうとする人たちに束になって来られると敵わない
  2. 自分と似た考え方をする人についてなら、どうすれば行動を変えられるかをイメージしやすいが、行動を変えたい相手というものは得てして自分のような考え方をしないものだから、期待したような反応が得られない。
  3. 相手の行動が今こうだから、この先もずっとそれが続くと思い込みがちだ。でもインセンティブの性質上、ルールが変われば行動も変わるし、ここまで見てきたように、期待しているような方向に変わるとは限らない
  4. 人は「操られてる感」を覚えると反発をしたくなる。インセンティブ制度は、影響力や利益を得たいという立案者の魂胆が見え見えのことも多いから、反発する人が当然出てくる

 

インセンティブの仕組みを設計するルール

  1. 相手が関心があると言っていることを鵜呑みせず、本当に関心を持っていることを突き止めよう
  2. 相手にとっては価値があるけれど、自分には安く提供できるような面で、インセンティブを提案しよう
  3. 相手の反応に注意を払おう。びっくりしたり、がっかりしたような反応が返ってきたら、それを参考にして別のことを試して見よう
  4. 相手との関係を、敵対的枠組みから協調的枠組みにシフトさせるようなインセンティブをできる限り考えよう
  5. 何かが「正しい」から相手がそれをしてくれるとは、ゆめゆめ思ってはいけない
  6. どんなことをしてでもシステムを悪用しようとする人が、必ず現れる。考えもしなかった方法で出し抜かれることもある。そんな時はカッとして相手の強欲を呪ったりせず、創意工夫に拍手を送ろう

 

聞く耳を持たない人を説得したい時

第一歩として、相手の考えは事実や論理よりも、イデオロギーや群集心理に根ざしてる場合が多いことを頭に叩き込んでおこう。相手は相手自身が気づいていないバイアスを元に行動しているのだ。

 

主役は自分じゃなくて相手

誰かを説得しようと決めたら、自分は議論のプロデユーサーでしかないと肝に銘じよう。動かぬ事実や隙のない論理でどんな主張を固めたって、相手の心に響かなければ何にもならない

自分の主張が完璧だというふりをしない

万能の解決策なんてほぼ絶対に存在しない。自分の欠陥を隠そうとするのは、それ以外の部分も疑ってくださいと言っているようなもの。

自分の主張を真剣に受け止めて欲しいなら、マイナス面があることを認める。

自分の主張に説得力を持たせたかったら、すでに知られている欠点だけではなく、思わぬ結果が起こるかもしれないことを自分から認めた方が絶対いい。

相手の主張の良い点を認める

反論には必ず利用価値がある。そこから何かしらを学んで、自分の主張を強めるのにつ書くことができる。
相手はないがしろにされたと感じたが最後、話を聞いてくれなくなる。

罵詈雑言を胸にしまっておく

物語を語る

物語とはエピソードではなく、断片を繋いで全体像を見せる。そこに統計やデータを入れ込むことで、スケール感をだす。

優れた物語では、時間の経過が語られるから、物事が不変なのか、どれくらい変化しているのかがわかる。

物語は何がどうなってこの状況が生まれたのか、そこからどうなって行くのかという、出来事のつながりを示すものだ。

物語を語るべき一番の理由は、興味を引きやすいから、人に何かを教えるのにはうってつけだという点だ。

 

 

0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる

0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる

  • 作者: スティーヴン・レヴィット,スティーヴン・ダブナー,櫻井祐子
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2015/02/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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