ビジネスマンの皆さまへ捧げる読書日記

私が読んだ本のなかで役に立ちそうなものを紹介します

「心が折れる職場」を読んで (1)

著者は、キャリアコンサルタントの方です。

 

それでは早速ご紹介します。

 

業務上のコミュニケーション

業務上のコミュニケーションでは、仕事で問題を抱えている部下がいれば、上司が今の状況を聞いて、「こうしなさい」とアドバイスや指示をすれば良いだけではない。

「今、このような問題を抱える部下はどんな気持ちなのか」と相手の心情に思いを馳せることで初めてコミュニケーションが初めて成立する。

業務上のコミュニケーションにおいては、下記の2種類ある。

  • 問題解決を図れるように導く会話
  • その問題を抱えている今の部下の気持ちを汲み取る

業務上のコミュニケーションのうち、どちらか一方でも欠けていると、業務外のコミュニケーションには繋がらない。仕事の話をきちんとできていない状況で、プライベートについて会話をしても当たり障りのない内容にとどまる。あるいは部下に、「あの時は助けてくれなかった」「あの大変な状況を理解してくれなかった」といった気持ちが棲みついているので、仕事以外の話をする気持ちすら持ち合わせていないのである。

 

ホウ・レン・ソウ

ホウレンソウは部下が自発的に持つべき心構えであり、上から押し付けるものではない。コミュニケーションで重要なのは双方向からの働きかけ。これを一方にだけ押しつけて、自分は「来るものを待つだけ」という心のあり方が大きな問題を孕んでいる。

「何か問題が起これば、部下から報告が来るだろう」と待ちの姿勢になっていて、報告や相談が遅れて問題が大きくなった場合は、「なぜ、もっと早く報告しないんだ」と部下を責めることで自分の責任を放棄するのである。

 

心の問題に正解はない

知的労働の職場の人が陥りやすい間違いは「こうすればいい」という「正解」を求めてしまうことにある。心の問題は論理で割り切れるものではない。

メンタル不調を抱える人は、「正しい解決策」を欲しているのではなく、まず「この辛い気持ちをわかって欲しい」と感じている。

心の問題を抱えていそうは人を見かけたら、理詰めで全てを解決しようとするのではなく、「お前も大変だよな」と寄り添ってくれる空気をいかに作れるか。周囲は寄り添って悩んでいる人の話を聞き、解決策を示すだけではなく、最終的に手助けをしたり、手を差し伸べたりすることができるかにかかっている。

 

叱ることと認めること

仕事上のミスを叱ったり、厳しくしたりすると同時に、「いい面も見て、本人いフィードバックしているか」が肝心。

人は基本的に、「叱る」と「認める」のどちらか一方のストロークしか発しない人の言葉は、心を素通りしていきます。

日頃から自分のことを認めてくれる人から叱られると真摯に受け止めます。逆にいつも厳しい人から認められるとこのうえなく嬉しくなります。このバランスこそが大切。

結果的には失敗してしまった。でも頑張ったところを見ていたと認めてあげたり、相手の立場に自分を置いて、励みになる一言をかけてあげられるか。それが大きな違いを生む。

 

 

 

心が折れる職場 日経プレミアシリーズ

心が折れる職場 日経プレミアシリーズ

  • 作者:見波 利幸
  • 出版社:日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2016-07-09