今回は、「目的」と「目標」を使い分ける方法を書きます。
会議やプロジェクトでこの違いを意識して使っている人は少ないと思います。だからこそ、この 2 つの言葉をしっかり使い分ける必要があるのです。
会議やプロジェクトに参加する人たち全員がこの違いを意識して使い分けることによって、参加者の意識が変わるはずです。
以下、分かりやすくするため、【目的】と〈目標〉と括弧書きにします。
★目次
【目的】と〈目標〉のそれぞれの意味とは?
おおよそ次の感じでしょうか。
【目的】・・・ 意図すること、究極的に叶えたいこと
〈目標〉・・・ 目指す水準、数値
これだけでは、どのような違いがあるのかよく分かりませんね。
〈目標〉とは【目的】を達成するための手段
〈目標〉とは、【目的】のための手段です。
手段によって【目的】を達成します。この手段の中の一つに〈目標〉があります。
だから、〈目標〉は【目的】の外にあるのです。
目的と手段の違いについては、こちらの記事をご参照ください。
〈目標〉は【目的】によって決められ、「いつまでに(時間)」「どれくらい(量)」という形で示されます。
だから、〈目標〉は「期限がある到達地点」を決める手段といえます。
もっというと、【目的】を達成するために " 計画 " という手段があります。この " 計画 " の中にさらに〈目標〉という手段があるのです。
具体的にご説明をします。
「弁護士になって、困っている人たちや弱い立場の人たちのために仕事をしたい」
という【目的】を持つとします。
この【目的】を達成するために、
「 3 年以内に司法試験に合格する」
と宣言します。これが〈目標〉です。
「世界で一番愛される子供服を作りたい」
という【目的】を持つとします。
この【目的】を達成するために、
「 10 年以内に 50% 以上の市場シェアを取りたい」
と宣言します。これが〈目標〉です。
とても分かりやすい図がありますので、引用します。
円は " 計画 "(手段)です。" 計画 " という円の中に〈目標〉があります。【目的】は円の外にあります。
〈目標〉を決めても【目的】を忘れない
何度も言いますが、〈目標〉は【目的】のための手段です。
だから、この【目的】を常に意識する必要があります。
〈目標〉へ向かっている最中も
- 「これは誰のためにやっているものか」
- 「これは何のためにやっているものか」
と【目的】をいつも確認してください。
達成した〈目標〉を更新する
【目的】はいつまでも残ります。しかし、〈目標〉を達成すれば無くなります。
だから、〈目標〉を達成したときは、新たな〈目標〉を設定する必要があります。
さらには、【目的】は一つのみです。しかし、〈目標〉は手段であるため、複数の手段に合わせて複数の目標を持ち合わせる場合があります。
こちらの記事と似通った内容になってしまいました・・・
